今日は私がアルバイトをしている先でささいながら気づいた点についてお話したいと思います。
私は今、成田空港の免税店でアルバイトをしているのですが、免税店というとお化粧品やブティックがあるというイメージがあると思います。
実際にお化粧品もたくさんあります。CHNEL、Diorをはじめブルガリやランコムなど様々なものが並んでいます。
これらのものは国内で買うよりも三割程安いため、お店に来た人の中にはまとめ買いをする人や、頼まれてたくさん買っていく方もいます。
しかし、各ブランドの販売員の方のお話によると、マスカラなど三本入りや国内に比べてとても安いからといってまとめ買いをしている人がいるが、あげてしまうならいいのだが全部自分用で買ってしまうと開けていなくても乾いてしまうことがあるため、安いようだが最終的には使う前にだめになってしまうケースもあるため100%お得とはいえないということでした。
また、資生堂もたくさんおいてあります。私のいるお店があるのは空港の第二ターミナルの方であるため、中国への発着便がとても多いです。そのため、中国本土や台湾、香港のお客様が特に団体でよくいらっしゃいます。中国のお客様はびっくりするほどお金持ちの方が多く、たくさん買っていかれます。多い時は20万を越えることもあります。
驚くことにたとえば1台14万円相当のビデオカメラを購入する際も、あまり考えずに少し見てからそのまま決断されます。また、お客様が1番買われていくのが先ほども言いました資生堂のお化粧品です。お店に入ってくるなり真っ先にみなさん資生堂のところに走って行きます。1セット4万から5万円のものを何パックもでしたりとか、今一番売れているのがツバキのヘアーシャンプーのセットです。
過去に最も多かった方でプレゼント用に12セット買われた方がいました。資生堂なら国内のドラッグストアで買った方が安く、30%OFFとかになっているのになんでわざわざ免税店に来てまで買うのだろうと不思議になってしまいます。
団体のリーダーの方に確認してみたところ、旅行の際に一般のお店に立ち寄ることがほとんどないため、みなさんここで買うしかないということでした。そして、私のお店の一番の特徴が免税店なのにもかかわらずお菓子類がたくさんおいてあるということです。ほかのお店はお化粧品、タバコが中心でお菓子はほんの少ししかおいていないのですが、それに対し私のお店は入ってすぐ、5分の一くらいのスペースがお菓子で埋め尽くされています。富士山のお菓子や八ツ橋、草津せんべいなど地方のお菓子もたくさんあります。お菓子やチョコレートなどは、中国のお客様同様日本のお客様もよく買っていかれるのですが、そのお菓子について少し前に配置の並べ替えが一斉に行われました。
配置と同時に棚への置き方も全部一新しました。お菓子のスペースは以前はお店の中と外にもズラッと並べられていました。そのときよく売れていたのがお重箱という御節が入っているような箱におもちが入ったものと、森永の大粒のキャラメルでした。その他も圧倒的にお菓子がありますが、今回の配置の並べ替えによってお店の外のお菓子が全部お店の中に入れなくてはならなくなったことにより、スペースが少なくなったためレジの下のスペースに置かれることになりました。すると、お菓子の売れ筋が大幅に変化したのです。以前と配置があまり変わらないものでもほかのものの進出によりだいぶ売れなくなりました。
先ほど言っていた二品は値段も高くもなく安くもなく、特にキャラメルは大きさも値段もちょうどいいということでみなさんまとめ買いが当たり前でした。袋につめるこちら側としては、いかに一つの袋にキャラメルを多く入れられるかによって持ちやすいように袋を少なく押さえられるかと苦戦するばかりでした。しかし、レジの下に置かれることにより、見える位置にはあるものの目線よりはるかに下にあり、暗めなためたまに気が向いたら2,3個買うくらいになってしまいました。配置が変わることによりこんなにも売れ行きが変わるというのを時間した瞬間でした。入ってすぐ見えるかどうかはもちろん、目線と合った高さかどうかというのも大きなポイントなのだと感じました。
お客様の目線に立って品物を改めて見直すと、売れる場所、売れない場所というのがはっきり見えてくる気がしました。いかに売り上げを上げるか、配置はとても重要な意味があるのだと感じました。
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