私がいくつか習い事をやっていた中で、一番長く続けたのがピアノでした。なので今回は、音楽について書こうと思います。 私は、音楽はものすごい力を持っていると思います。好きな音楽を聴くだけで、気分が弾んだり、落ち着いたり、時には感動してしまうこともあります。人によってそれぞれジャンルなどの好き嫌いはあるとは思いますが、みなさんもそういった経験はあるのではないでしょうか。だから私は、小さい頃から音楽を聴いたり、歌を歌ったりするのが好きでした。また、映画やドラマもBGMが全くなければその演出も半減してしまうし、もしこの世に音楽がなかったら、私にとっては今よりだいぶつまらない世界になっているのではないかと思います。 このように音楽は聞くのも良いですが、自分で歌ったり演奏したりするのはさらにおもしろいです。私の場合はそれがピアノでした。ピアノは鍵盤を押せばすぐに音が出るので比較的入りやすい楽器だと思いますが、他の楽器と同じようにやはりある程度の曲を演奏するにはそれなりの努力が必要です。練習すればしただけ弾ける曲の幅が広がります。だから難しくて弾けず聴くことしかできなかった曲を、練習を重ね自分の手で作り上げることができた時はとても満足できます。 でも技術をどんなに磨いても、常にいい演奏ができるとは限りません。その時の自分の感情や、その人の性格などが、無意識でも全て音に表れてしまいます。イライラしていれば穏やかな曲は弾けないし、楽しい気分の時にはそういう音になります。その曲を自分なりに解釈して、想像力を働かせながら弾くといい演奏になります。 11年間ピアノを続けていく中で、私は音楽と感情や性格が結びついていることを実感し、だからこそ音楽によって人の心を動かすことができるんだと思いました。私のピアノを聴いて、心を動かすとまではいきませんが、「よかった」と言ってくれる人がいればそれだけでとても嬉しいです。だから私は弾くことしかできませんが、例えば自分で曲から作れたりしたら、もっともっと表現の幅が広がって楽しいだろうと思います。それは音楽だけではなく、言葉はもちろん、絵だったりダンスだったりお芝居だったり、私たちの身の周りには表現できるさまざまなツールがあふれています。何かを表現することができるのはとても幸せなことだと思うので、私もそういうものをこれから増やしていけたらいいなと思っています。