Topic94 Onodera.A
「働く」ということ

 早いもので私も大学三年になり、そろそろ卒業後の進路を考える時期になってきました。 今までずっと「学生」という立場だったため、社会人としての自分がなかなか想像できませんでした。就職に対してのそんな漠然とした不安を抱えていた今年の春休みごろインターンシップという制度を知り、「興味のあることはやってみる」がモットーの私は食品関係の会社の営業として3ヶ月のインターンシップを始めました。そのインターンシップのなかで感じたこと、その経験を通して考えた「働く」ということについて述べたいと思います。まず、インターンシップとは就職前の時期に会社で社員と同じように業務をし、「働く」意識をつけ、就職におけるミスマッチを防ぐことです。学生にとっての労働経験はアルバイトだけです。事前に就職体験することで、社会人としての責任やマナー、自分にあった職業が分かるのでよい経験になります。社員と同等の扱いなので、基本的には一日通しての勤務ですが学業を最優先に、と考えた私の場合、午後のみ勤務の会社を紹介して頂きそこでインターン生として働かせてもらいました。  私が働いた会社はできて2年ほどの新しい会社である「株式会社 リブレックス」です。この会社は個人飲食店向けの食品カタログを利用し、食材など飲食店に必要なものの発注・配達を請け負うサービスを提供している会社です。そこでカタログを飲食店に紹介し、契約してもらうという内容の営業をしました。 営業希望ではないのですが(逆に営業は大変そう・・というマイナスのイメージが大きかったのですが)、どの職種おいても必要なコミュニケーション能力を身に付けたかったことから営業として働きました。ですが、インターンシップをしていくにあたっては数々の壁がありました。まず、営業の仕事内容です。仕事内容は個人飲食店が休憩時間の15〜17時の間に飛び込みで「こんにちわー!」と入っていきカタログの内容を説明するのですが、その入っていくまでに最初は緊張して恐る恐る入っていく、という感じでした。 せっかくインターンとして働かせてもらい、仕事について教えてもらっているのに、きちんとカタログを紹介することもできず当然頑張った成果として「契約」をもらい会社に貢献することもできず、それでまた落ち込む。そんな悪循環にはまりかけていました。 そんな悩みを社員さんに相談したところ「初めからうまくできなくて当然。でもそれが何でうまくできないか考えることが重要」と言われ自分で改善策を考えました。 その結果、営業の時の態度そして緊張がいけないことだと思いました。すぐに営業の際に「大きい声で、明るく」を心がけ、説明するときに緊張して頭が真っ白になり結局何も伝えられず、とならないように自分でチラシを作り説明することにしました。そうしたことで自信が付き、きちんとあいさつすることで話も聞いてもらえるようになり、カタログの説明も長く・分かりやすくできるようになりました。