教養ゼミ感想 2008年7月7日 田所(日本のロック:X Japan

 

W19 小堺 裕仁

今まで僕はヴィジュアル系の音楽をあまり知らなかったので今日のX JAPANの発表を聞いて、とても新鮮な感じがしました。X JAPANはニュースなどで少しは知っていたのですが、クラッシックとロックを融合させたバンドであることや今でも熱狂的なファンがいることから、いつまでも色褪せない特異なバンドである印象をうけました。

W17 寺崎正志
この授業のあと、エックスジャパンをユーチューブで聞いたら「紅」とかいい曲だった。
授業中にもARTofLIFEという曲のライブ映像を見たけど、あんな長時間ドラムをフルでたたき続けられるYOSHIKIって人のガッツもすごいと思うし、
エックスジャパンはちゃんと聞いたら普通に良かった、それは最初に言っておきたい。ただ、当時の状況として、音楽的に激しいバンドだったら、グラインドコア、ハードコア、の人たちがいた。パフォーマンスでいったら、ステージ上でチェーンソーで自分の腕切ったり、豚の臓物を客席に投げたり、ライブハウスにダンプで突っ込んだり、なんていうことをするジャパニーズパンクの人たちがごろごろいた。そういった状況の中で、エックスジャパンは特に激しさやアバンギャルドさ、といった点で突出しているわけではなかった。僕は当時の時代背景をこんな風に認識している。そういう観点から、講義中にふと思った点などについて、ちょっと考えてみようと思う。
ビジュアル系の人たちはなぜああいったメイクや服装をするのか?
まず単純に講義中に思った疑問。
たしかエックスジャパンがあらわれ始めた時代から、日本に元祖ビジュアル系と呼べる格好をしたバンドが出始めたと僕は記憶している。そして現在へと連綿と続くビジュアル系のシーンが存在するわけだけれど、現在と元祖のビジュアル系のシーンは分けて考えるべきだと僕は思う。現在のビジュアル系のシーンはその中にいる人たちの容貌に表れているように、いったらたとえば谷崎潤一郎が小説で書き出したかのような耽美なイメージと結びついている。これはたぶん褒めすぎだけど。で、元祖のころのビジュアル系の人々の曲を聞くとそういった匂いは現在のそれに比べて100万倍薄い。つまり耽美的なイメージは後からついていったものだと思われる。
では、それはなぜか?
きっとビジュアル系の元祖のようなバンドたちは、上述したような時代背景の中で単純に他との差別化を図りたかったんじゃないかと思う。髪立てて顔面白塗りでステージ上がれば目立つんじゃね?という感覚で。もともとKISSのあの悪魔的なメイクも単純にインパクト狙いだったらしいし。エックスジャパンも、ほかのバンドとどうインパクトのある差別化を図るか?という過程でKISSにならって、ああいったメイクや格好を始めたのではないだろうか、と思っている。なぜ、純粋に歌に頼るのではなく、二次的なもので差別化を図ろうとしたのか?
考えてみるとその時代には、よれよれのティーシャツを着てジーパンをはいて日常の些細な出来事を歌う、今でいうくるりのようなバンドはなかったと思う。スターリンのミチロウは造反有理と叫び、ラリーズは赤軍派とともに警察に捕まり、といった政治的に過激な主張を前面に押し出すバンドや、筋肉少女隊やINUなどの過度に文学的なパンク・メタル、ほぶらきんやあぶらだこ、畳のようなガチでキチガイ系のバンドなど、とにかくバラエティ豊かで、過剰で過剰でさらに過剰だった。その中で純粋な声や楽曲にのみに頼ることは弱弱しく見えたとしても仕方が無い。また、メジャーレーベルのそれのように大々的にプローモートができない(たとえばレコード屋での視聴のようなシステムをとれない)インディーズという市場では、ライブにきてもらわないとわからない楽曲の良さ、の前に集客用のなにかしらショッキングな売りが必要だったのかもしれない。
say anything
エックスジャパンのフォーエバーラブという曲がある。聞きながらすごくいい曲だと思った。何度も書いたが、エックスジャパンが生まれたころの日本の音楽シーンは、表現したいという思いに支えられたマグマのような情熱や重く暗い情念のようなものが、混乱しながらグルグルと噴出孔を探してさまよい続けているような時代だった。それはかっての大作曲家ベートーベンの時代や、またフルトベングラーのいた時代より、さらに複雑である。フルトベングラーは少なくともナチスにあらがって良心と正義を貫き、芸術に全てを捧げた。そういったある意味二元論といえるような対立の構図はこの時代には無い。みんなが安易に一丸となれるようなテーマはこの時代にはない。だからエックスジャパンのような、ただ単純な歌をうたっていれば良いようなバンドたちにすら、複雑な表現を強いる。そしてそれはパフォーマンスや容貌として現れ、過激へとむかう。
講義中にタドコロくんがヨシキはすごくジコチューだったといっていたが、ヨシキはきっと本当に恥ずかしくなるくらいガキだったんだろうと思う。ヨシキはそういう時代性を他のどんなバンドよりひどくストレートに、そして誠実に受け入れた。表層を派手なメイクや衣装で固めた彼らの根は実はとてもピュアだったのだと思う。その上でヨシキは、単純な旋律に乗せて歌ったのだ。>say anything, と。 <何かを言おう、>と。
これほどまでに貧しいメッセージが、かつて詩の言葉としてあっただろうか?だが、これがきっとエックスジャパンの強さである。そこには表現が強いるプレッシャーに対して、政治的なパフォーマンスやキチガイぶることへ逃げていった表現者たちの抱える照れとか恥ずかしさといったものがない。演劇でいうなら真剣にベッタベタのドラマ演劇を演じている。
僕もバンドをやっていたときに歌詞を良く書いていた。詩が好きでよくそのことを考える。詩は本当に「現代詩」でなければならないのか、と僕は思っている。もっと単純で美しい物であるべきなのではないだろうか、と。複雑であるしかない運命を背負った上で、なお。エックスジャパンの歌詞のように。 以上

          W180166H 塩田 祐二

今回、見たX IAPANのロックにクラシック的な要素が確かに感じました。私個人もオーケストラや吹奏楽の演奏会などをよく聴きにいきますが、YOSIKIさんの発想がクラシック的な思考なところから生まれたと思います。多彩な才能を生かして音楽をやっているその姿に感動しました。ただロックという観点だけで見るのではなく、一つの芸術としても魅力のあるものだったと思います。

          E18 鈴木達也

japanは有名なバンドで名前も知っていたが、大変個性的で驚きました。art of lifeという曲はとても長くメロディーもしっかりしていたので、楽しめました。
YOSIKI
のピアノのパフォーマンスは特に面白かったです。紅やforever love なども聞いてみたかったなぁと思います。

◎ E18 宇和島周平

前回の授業の感想を送ります。単純にyoshikiの才能はすごいなと思いました。また、最近行われたライブでyoshikiは倒れたそうですが、あれだけ激しいパフォーマンスをしていれば倒れても仕方ないだろ、と思いました。x japanは自分たちより上の世代だと思いますが、子供の頃、家の近所に住む高校生の頭が鶏冠だったことを思い出しました。
きっとあの人はx japanに影響を受けたのだと思います。

◎ M17 永井秀幸 

僕はXは僕らの世代のロックバンドだと認識していたので、まともに曲を聴いたことの無い人がほとんどだったことに驚きました。ビジュアル系だからでしょうか。

   僕も久しぶりに当時の映像を観て、目が慣れることはありませんでしたが、現在の日本ではアングラなビジュアル系も海外では抵抗が少なく、海外で活動し高い評価を受け日本でメジャーデビューする逆輸入バンドも少なくないそうです。詳しい奴が言ってました。

   最後に、Xがいまだに根強い人気を誇っているのは、YOSHIKIのドラムテクと音楽センス、HIDEのリードギターとカリスマ性、TOSHIのばか高い声など、これらがバンドとして高いレベルでまとまっていたことではないかと改めて思いました。ファンに言ったら怒られそうですが。

◎ LH19 佐藤麻衣子

   カラオケに行って、歌詞のないところが長いと時間が勿体無いからといって早送りで飛ばしてしまうことが、多々ある。そういう意味で、「楽器ごとの見せ場を作っている曲」というのは、パフォーマンス用の曲といえるかもしれない。商業でヒットする音楽は、結構口ずさみやすいものが多そうな感じがする。XJAPANの曲には、シャウト系だからか、そういう雰囲気がないように思えた(X-JAPANの曲をあまり聴いていないからかもしれませんが)
X-JAPAN
の楽器ごとに見せ場が多い傾向の理由は、YOSHIKIにあるのではないかと思う。ピアノを幼少の頃から習い、中学の頃はブラスバンドにトランペットで参加し、実はギターも弾けるらしい。というものに拘りを持っているのではないだろうか。

E18 大出智大

    「X JAPAN」のことは高校の友人が好きだったこともありある程度はわかっていましたが、それはHIDEが参加して以降のことだったので「X JAPAN」のYOSHIKIとTOSHIについて理解を深めることができた。今回「ART OF LIFE」を聴いてYOSHIKIの音楽的センスはすばらしいと感じた。幼少の頃ピアノを習っていたためか寺尾先生の話にもあったがメロディ感があり、ライブであるにもかかわらず観客が聞きいってしまうのもよくわかる。ただ才能はたしかにあったと思うが、YOSHIKIの自己中心的な行動や、音楽だけを考えて突き進んでいったためファンや関係者が置き去りになった面は問題だと思われる。もしこれらがなければ解散もなく、日本トップクラスのバンドで在り続けたと思うので残念だと思った。

          E17高木理加

   X JAPANというグループとYOSHIKIという人しか私は知りませんでした。でもライブ映像をみてたくさんのファンがいるんだなぁって思いました。それだけ支持されるってことは、それだけ人を惹き付ける魅力があるわけで。私はロックに触れる機会があまりなかったのでこういった機会に聞くことができて良かったです。ロックの中にもジャンルがあったりするのかなって思いました。

◎ E19 西里 卓真

 

X-Japanについては小泉元首相の発言で初めて存在を知った程度でした。今回の発表で人気の理由の一端を知ることが出来ました。
 また、クラシック的要素を取り入れていることで演奏を聞かせるスタイルについての言及で、自分もクラシックとPop音楽とで聴きかたを変えていることに気がつきました。自分も音楽に関しては素人なので、歌を聴いているときは無意識に歌詞の方に注意が向いていたように思います。ライブでは各楽器の目立つ場面が非常に分かりやすいですが、CDなどで聴いている限りでは注意しづらい部分ではないかと感じました。これからは歌を「聴く」際に音楽のほうにも意識を向けてみたいと思います。

◎ 不明
特にYoshikiのドラムが凄かったです。一応hideはアルバム一枚だけ聴いたことがあったので知ってはいましたが、X自体はあまり聴いたことがなかったし、ガチガチのビジュアル系のライブも見たことがなかったので、面白かったです。個人的にあの所謂ビジュアル系という格好にはピンとこなかったです。Xのファンはあの格好についてはどのように思っているのか?ということや、質問にもありましたがなぜ、どういう経緯であの格好になったか不思議に思いました。あと有名な曲も聞いてみたかったです。