●担当教員 松井暁
●歴史と発展コース
●2年次 10名
●ゼミナール研究論文 有
● テーマ 社会システムの規範理論
● 内容
社会システムの規範理論とは、われわれがよりよい社会システムを構築しようとする際に、それがいかなる価値原理に基づくべきかを考える研究分野です。このゼミでは「経済思想」「社会思想」などの講義に近い内容であり、さらには経済学にとどまらない広い領域を扱います。
進め方としては、より具体的な論争テーマを松井が提示し、それに基づいて各グループが報告を行った後、二手に分かれて討論するという形式をとります。
知識の修得のみならず、みなさんの潜在力を発揮させることを目指します。家庭、職場、学校、福祉、地域に関する身近なことから、国内、世界にわたる経済社会問題に至るまで、上記の価値原理の視点から自分自身の頭で考えられること、そして他者との議論を通じて自らを伸ばすことできるようになることが課題です。
二年生の最初のうちはなかなか文章が書けなかったり、人前でしゃべるのが苦手だった人でも、三年生になるころにはみんな大きく成長して、りっぱにこなせるようになります。大学生としての総合的な人間力をつけることができるゼミです。本ゼミの先輩たちは就職活動でもゼミで養った力を大いに活用しているようです。
規範理論については、有賀誠・伊藤恭彦・松井暁編『ポスト・リベラリズム』(ナカニシヤ出版、2000年、同編『現代規範理論入門』(2004年、ナカニシヤ出版)を参照してください。
● 採用方法
面接 10月21日(月)4時限 7号館73教室
出席予定者は、前日までに研究室メールmatsui(a)isc.senshu-u.ac.jp にまで、予約のメールを送ってください。
レポート ゼミの最初のテーマとして、「幸福」をとりあげます。以下の問いに答える形式でレポートを作成してください。(1)幸福についての主観説と客観説のいずれが正しいと思うか。客観的には不幸であっても本人が主観的に幸福であると感じている場合、主観説はそれでよいとし、客観説はよくないとする。(2)あなたの子どもが部屋に引きこもってテレビゲームづけになっているとする。その子はこれで楽しいので一生このままでよいと言い張っている。あなたは親としてどのように対応するか。(3)あなたの対応は(1)であなたが選んだ立場(主観説または客観説)からどのように説明できるか。
提出枚数 A4用紙で1枚程度。
期日・提出先 面接時に持参のこと。
面接では、上記レポートのテーマについて、グループ討論を行ってもらいます。その他、次の点について質問します。
① 現在関心をもっている長期的大局的な社会システムに関する問題、②ゼミ幹事としてできること、③秋合宿(9月)に参加できるか。
*なお、上記日時に出席不可能な者については、研究室メールmatsui(a)isc.senshu-u.ac.jp に連絡してください。別の日時を設定します。
● ゼミナール活動状況
現在、4年生13名(女子6名)で、3年生13名(女子3名)、2年生15名(女子8名)が在籍し、合同で運営しています。
毎回のゼミは、多少あわただしい感がありますが、とてもにぎやかで楽しくやっています。
合宿は、各自のゼミナール研究論文の報告が中心で、9月中旬ごろに開催します。ゼミ活動の一環として位置づけ、全員参加を義務としています。ゼミナール研究報告論文を提出しなかった者は進級の資格を失います。
また全員が秋に行われる大学主催の懸賞論文コンクールに応募することを目標とします。
● 公開ゼミナール
10月7日(月)4時限 7号館ゼミ73室
● 採用対象
経済学科・国際経済学科より採用。
● 備考
成績評価は出欠を重視します。無断欠席は厳禁。
学生主体のゼミです。ゼミ運営に積極的な学生を優先的に採用します。ゼミ幹事などをやってみたい方は、レポートの最後でその旨をアピールしてください。