「見えないものを見る」をテーマに2種類の講義を開講しています。
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2014年10月8日の宵に、皆既月食がありました。 この天文現象を望遠鏡などを使って観測し、記録しました。 [詳細な記録はこちら] |
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2011年12月10日から11日にかけての深夜、皆既月食がありました。 この天文現象を望遠鏡などを使って観測し、記録しました。 |
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月の軌道は楕円の形をしています。円形からの「ずれ」を離心率と呼びます。 詳しくはこちらを参照してみてください。
土星の自転軸は、黄道面(地球の公転面のこと)に対して歳差運動しているので、 地球から見ると、土星の輪の角度は毎年毎年変化します (その変化の周期は、土星の公転周期30年と同じ)。 2011年に丁度水平になり、そこから次第に傾きが増して来る様子を観測しています。
2011: リングは黄道面に水平で、地球からみると直線に見える。
土星全体の輪郭は、この直線に貫かれる円として見える。
2012: 土星とリングの間の隙間が見える。
本体に隠され裏側のリングは見えないため、
全体の輪郭は円に交わる細い楕円の形に見える。
2013: リングの傾きが進み、土星の裏側にあるリングが土星本体から見えそうになってきた。
全体の輪郭は楕円のような形に見え始めてきた。
2014: 前年とほぼ同じ状態にみえるが、ややリングの厚みが増えた感じに見える。
2015: 傾きがさらに進んで、土星の後ろ側のリングが見え始めている。リングと土星の間の
隙間が大きくなってきた。
2016: 裏側のリングがついに見え始める。土星全体の輪郭は完全にリングの形である
楕円になった。「瞳」のように見える。
Updates: 2017, 2018 and 2019.
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2011年の4月下旬から7月下旬にかけての3ヶ月間、乙女座を移動して行く土星を観測し、 その動きが「惑星」であることを実際に確認しました。4月から逆行していた 土星は、6月13日頃に留を迎え、その後巡行に転じました。その後土星は、 黄道12宮の星座を順番に通り過ぎ、2016年6月現在はさそり座の東にあります。
留に近づくにつれて、移動速度が遅くなるのがわかります。これがアノマリーと 呼ばれる現象で、「惑星は等速円運動をする」と考えた古代ギリシアの自然哲学者を 悩ませた現象です(古代ギリシアでは離心円を用いてこの問題に対処します)。 一方、留を境にして、移動の方向が変わる現象(順行、逆行)は「周転円」という概念で 古代ギリシア人は対処しました。
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デジカメによる撮影データをgimpを用いて合成したもの(比較明合成)。 左上の囲みはVixen A80Mf(屈折型望遠鏡) で観測したものをCanon EOS X5で拡大撮影したもの。右下の囲みは、Canon EOS X5に 望遠レンズを取り付け、長時間露光したもの。 土星の衛星のレアとタイタンが写っている。 惑星の観測には、いろいろな方法があることがわかる。 | 左の観測写真をもとに、乙女座の2つの恒星 (写真中でPorrima,およびCと記された星)の距離と位置を基準に座標系を設定し、 土星の位置情報をjavaプログラムで読み取って、gnuplotで表示したもの。 梅雨に入りボンヤリとした写らず、比較明合成に不適な画像データも、 こちらの図では採用している。 |
今日の夜空に見える天体を教えてくれるのが東京天文台の「今日のほしぞら」。 今晩の夜空に見える、火星,金星、木星、土星などの惑星や、様々な恒星の位置を 知る事ができる。実は今晩だけじゃなくて、好きな時間(と場所)に設定できます。
[東京天文台の惑星/恒星計算]木星、および土星の衛星の位置を計算してくれます。双眼鏡などの観測に役立ちます。 アメリカの天文雑誌SKY&TELESCOPEのホームページより。
[Jupiter's Moons] [Saturn's Moons]望遠鏡の進歩により、信じられないほど遠くにある銀河も観測できるようになった。 宇宙の果て近くの風景を見たい人は次のリンクを覗いてみよう。特にSDSS(2)がお勧め。