自然科学論・科学史関連の講義情報

科学論・科学史:

「見えないものを見る」をテーマに2種類の講義を開講しています。

科学論1a(101), 科学論1b(102)

●  1a(101):大きすぎて見えないものを見る

●  1b(102): 小さすぎて見えないものを見る

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教科書は、大学購買部や、Amazon.co.jpなどのネット通販,そして三省堂(神保町)などの一般書店で購入できます。

総合科目「科学の発展と宇宙観の変遷」

天体から来る光のスペクトル分解
  1. 太陽/月から来る光のスペクトル分解

自然科学実験(天体観測)

皆既月食の観測記録
2014年10月8日の宵に、皆既月食がありました。
この天文現象を望遠鏡などを使って観測し、記録しました。
[詳細な記録はこちら]
皆既月食と天王星
2011年12月10日から11日にかけての深夜、皆既月食がありました。 この天文現象を望遠鏡などを使って観測し、記録しました。 真冬の深夜の皆既月食

月の軌道の離心率の測定(スーパームーンとマイクロムーン)

月の軌道は楕円の形をしています。円形からの「ずれ」を離心率と呼びます。 詳しくはこちらを参照してみてください。

土星の輪の傾きの観測

土星の自転軸は、黄道面(地球の公転面のこと)に対して歳差運動しているので、 地球から見ると、土星の輪の角度は毎年毎年変化します (その変化の周期は、土星の公転周期30年と同じ)。 2011年に丁度水平になり、そこから次第に傾きが増して来る様子を観測しています。

2011: リングは黄道面に水平で、地球からみると直線に見える。 土星全体の輪郭は、この直線に貫かれる円として見える。
2012: 土星とリングの間の隙間が見える。 本体に隠され裏側のリングは見えないため、 全体の輪郭は円に交わる細い楕円の形に見える。
2013: リングの傾きが進み、土星の裏側にあるリングが土星本体から見えそうになってきた。 全体の輪郭は楕円のような形に見え始めてきた。
2014: 前年とほぼ同じ状態にみえるが、ややリングの厚みが増えた感じに見える。
2015: 傾きがさらに進んで、土星の後ろ側のリングが見え始めている。リングと土星の間の 隙間が大きくなってきた。
2016: 裏側のリングがついに見え始める。土星全体の輪郭は完全にリングの形である 楕円になった。「瞳」のように見える。


Updates: 2017, 2018 and 2019.

2017年で傾きは最大となり、2018年からは傾きの角度が再び小さくなり始める。

土星の移動の観測

2011年の4月下旬から7月下旬にかけての3ヶ月間、乙女座を移動して行く土星を観測し、 その動きが「惑星」であることを実際に確認しました。4月から逆行していた 土星は、6月13日頃に留を迎え、その後巡行に転じました。その後土星は、 黄道12宮の星座を順番に通り過ぎ、2016年6月現在はさそり座の東にあります。

留に近づくにつれて、移動速度が遅くなるのがわかります。これがアノマリーと 呼ばれる現象で、「惑星は等速円運動をする」と考えた古代ギリシアの自然哲学者を 悩ませた現象です(古代ギリシアでは離心円を用いてこの問題に対処します)。 一方、留を境にして、移動の方向が変わる現象(順行、逆行)は「周転円」という概念で 古代ギリシア人は対処しました。

デジカメによる撮影データをgimpを用いて合成したもの(比較明合成)。 左上の囲みはVixen A80Mf(屈折型望遠鏡) で観測したものをCanon EOS X5で拡大撮影したもの。右下の囲みは、Canon EOS X5に 望遠レンズを取り付け、長時間露光したもの。 土星の衛星のレアとタイタンが写っている。 惑星の観測には、いろいろな方法があることがわかる。 左の観測写真をもとに、乙女座の2つの恒星 (写真中でPorrima,およびCと記された星)の距離と位置を基準に座標系を設定し、 土星の位置情報をjavaプログラムで読み取って、gnuplotで表示したもの。 梅雨に入りボンヤリとした写らず、比較明合成に不適な画像データも、 こちらの図では採用している。

参考資料

ダウンロードファイル

紙工作用のテンプレート

[T4 Fage ] [T2 Fage ] [Lunar Map]

役に立つかもしれないリンク集

今日の星空

今日の夜空に見える天体を教えてくれるのが東京天文台の「今日のほしぞら」。 今晩の夜空に見える、火星,金星、木星、土星などの惑星や、様々な恒星の位置を 知る事ができる。実は今晩だけじゃなくて、好きな時間(と場所)に設定できます。

[東京天文台の惑星/恒星計算]

木星/土星の衛星の位置計算

木星、および土星の衛星の位置を計算してくれます。双眼鏡などの観測に役立ちます。 アメリカの天文雑誌SKY&TELESCOPEのホームページより。

[Jupiter's Moons] [Saturn's Moons]

木星の情報

木星付近の星図や、木星に関する情報を教えてくれます.

[Virtual Telescope]
[木星情報(はまぎんこども宇宙科学館)]

様々な銀河の写真

望遠鏡の進歩により、信じられないほど遠くにある銀河も観測できるようになった。 宇宙の果て近くの風景を見たい人は次のリンクを覗いてみよう。特にSDSS(2)がお勧め。

[ Sloanデジタル夜空調査(SDSS)] [SDSS(2)]