経営組織論   (水曜日2時限 1号館124教室)


講義の目的
皆さんは何気なく、組織=企業と思い込んでいませんか?しかし実は、組織と企業は違う概念なのです。組織は企業という境界の内部、外部の別なく成立し、活動しています。
例えば、厳密に言えば、企業のメンバーは経営者と正社員ですが、現実には、こうした企業の正規メンバーに加えて、派遣社員や契約社員やアルバイトといった正規メンバー以外の人間が企業の中で働いています。また組織は企業という境界の内部に閉じ込められた存在ではありません。企業の活動には、投資家、サプライヤー(供給業者)、流通業者、顧客、ライバル企業等との相互作用が不可欠です。こうした複数の参加者が一つのシステムとして組織的な活動を行っている光景はいまや日常的なものになっています。
この講義では、そうした現実をふまえて、組織をシステムとしてとらえ、企業の境界を越えて成立するさまざまな組織現象、その中でも最近注目されているトピックスについて考えていこうと思っています。
テキストは高橋伸夫編著(2000)『超企業・組織論』有斐閣を使用します。講義はこのテキストをベースに進めますが、適時、講義内容と関連するケースやビデオを見てもらい、各テーマに関する理解をより深めてもらおうと考えています。


講義で取り上げるテーマ(予定)
システムとしての組織
企業と社会
顧客満足
イノベーションと組織
ユーザー・イノベーション
M&A
企業間競争
プラットフォーム・ビジネス
系列取引
ヒエラルキーとネットワーク
コーポレート・アーキテクチャ
プロデューサー
製品アーキテクチャとビジネス・アーキテクチャ
NPO
トランスナショナル企業
クラスター
バリュー・ネットワーク




テキスト
高橋伸夫編著(2000)『超企業・組織論』有斐閣。 その他、各テーマごとに適時参考文献を紹介します。



成績評価の方法

平常点(出席点を含む)30%、前期試験30%、後期試験40%の割合で成績を決定します。ただし、全講義のうち半分以上の講義に参加していない学生については評価不能となるので注意すること。
日頃の受講態度も成績評価の対象になっています。

ご意見、お問い合わせはこちらへ
kojiyama@isc.senshu-u.ac.jp
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