使用データ

この章では、VLOOKUP、ROUNDUP関数を使って少し複雑な計算の練習をします。 特に、VLOOKUP関数は「表を引く」作業を行う場合に有益な関数となります。 多くの場合の事務処理は表を引く作業によって行われており、その煩雑な作業をコンピュータに行わせることを念頭に置いて紹介します。 また、VLOOKUP関数を使うときの前提として対応表をVLOOKUP用に書き直す必要があります。 対応表を自ら作成できるようになってもらいます。 使用するデータは以下のものです。

VLOOKUP関数の引数を確認することを意図しています。VLOOKUP関数は2016年9月30日現在ではヘルプの内容が不適切であり、まったく意味が取れないものとなっています。 従いまして、ここで簡単に説明しておきます。VLOOKUP関数の引数は4つあり、左から、検索値範囲列番号検索の型 となっています。第一引数の検索値 には表を引く対象となるセルを参照します。 ロマンスカーの例では、降車駅の入力してあるB14のセルがこれに当たります。第二引数の範囲 は検索値 を対応させる表を参照します。ここではA3:C11がこれに当たります。第三引数の列番号 では第二引数で指定している対応表の中から表示させたい列を、範囲 の表の左から数えた列数を数値で入力します。 運賃の場合は2列目を指定し、特急料金の場合は3列目を指定します。 第四引数の検索値 では完全一致する値のみを検索対象とするのか、●●以上▲▲未満のように幅を持たせたものを検索対象とするのかを指定しています。幅のある検索方法をエクセルでは、「近似値を含めて検索」と呼んでおり、この場合は TRUE を入力します。一方完全一致の場合は FALSE を入力します。