文字を入力することは、すでにログオンしている時点で習得済みなのですが、改めて入力方法を知ることは思ったよりも重要な発見があると思いましたので、特別に記述しています。なお、一部古いシステムに関して記述していますが、主旨は変わりませんので気にせずお読みください。
メモ帳を例にして文字の入力を説明します。まず、メモ帳を起動します。「スタート」→「すべてのプログラム」→「アクセサリー」→「メモ帳」でメモ帳が起動できます。
メモ帳が起動したら、日本語入力の設定を確認します。このページはMicrosoft IME スタンダード2002 を説明しています。
画面のどこかにある、言語バーのツールをクリックしプロパティをクリックします。言語バーの設定はメモ帳など文字が入力できるウインドウをアクティブにしていないと操作できないようです。メモ帳を起動した後などに行ってください。
Microsoft IMEスタンダード2002のプロパティを表示させたら「辞書/学習」のタブをクリックし郵便番号辞書、単漢字辞書、話言葉顔文字辞書、人名地名辞書、カタカナ語英語辞書の左にあるチェックボックスをクリックし各辞書を有効にします。チェックボックスはクリックするたびに「空白」→「黒のチェック」→「グレーのチェック」となります。何度かクリックしてすべての辞書を「黒いチェック」がつくようにしてください。辞書の設定ができたら、ウインドウの下にある「OK」ボタンをクリックして設定を終了します。
【MicrosoftIMEスタンダード2002のプロパティウインドウ】
本ページはMicrosoftIMEスタンダード2002の使い方を説明していますが、もっとも詳しくそして正確な記述をしている説明書はMicrosoftIMEスタンダード2003の「ヘルプ」→「Microsoft(R) IME スタンダード2002」→「目次とキーワード(C)」にありますので本ページで不明な点はIMEのヘルプを参照してください。
【目次とキーワードの場所】
【最も詳しくそして正確なMicrosoftIMEスタンダード2002の説明書】
キーボードのアルファベットの大文字とひらがなが1文字ずつ印刷されているキーを押下げるとそのキーに記載されている文字が小文字で入力できます。ひらがなと数字が印刷されているキーを押すと数字が入力されます。
また、スペースバーを押下げると空白が入力されます。キーに複数の記号が印刷されている場合は、ひらがなの左に入力されている記号が入力されます。
キーボードの左右に「Shift」と印刷されたキーがあります。左右にある「Shift」キーはどちらを押してもよく、押しやすいほうを適宜選択して押してください。「Shift」キーを押下げたままアルファベットとひらがなが記載されたキーを押下げると押下げたキーに印刷されているアルファベットが大文字で入力できます。この操作を「Shift」+「○」と表記することが多いようです。「○」には特定の文字キーをさしています。表記上「+」は複数のキーを同時に入力するという意味で使うことが多いようです。以後、本ページでも「+」は特に説明しない場合は同時に入力することを意味します。
「,」「.」「/」「;」「:」などは単独でキーを押し下げれば入力できますが、「!」「"」「#」「$」「%」「&」「'」「(」「)」など、数字の上方向に印刷してある記号を入力するときは「Shift」キーを押したまま押し下げることで入力できます。つまり、キーの左側に2段にわたり文字が印刷されている場合は、左下に印刷されている記号はそのキーを単独で押下げると入力でき、左上に印刷されている記号はShiftキーを押下げたままそのキーを押下げると入力できます。
キーボードの左上にある「半角/全角」キーを1回押下げると、言語バーの入力モードが「 A」から「あ」に変わります。入力モードが「あ」のときにローマ字で入力するとひらがなが入力できます。たとえば「Aち」が印刷されているキーを押し下げると「あ」が入力されます。
ローマ字入力一覧表はこちら
漢字の入力はひらがなを変換することによって行います。「hiragana」と入力すると「ひらがな」と入力されます。その状態で「変換」キーかスペースバーを押し下げると「平仮名」に変換されます。
さらに「mogamikenji」と入力してみます。すると「もがみけんじ」と入力されると思います。ここで漢字に変換すると「最上検事」となると思います。さらに良く見ると、最上と検事の下にそれぞれアンダーラインが引かれており、若干最上の下のアンダーラインが太いことが確認できると思います。この太線は現在の変換処理の対象になっている文節・単語を表しています。アンダーラインはところどころ切断されており、この切れ目は文節・単語の切れ目を表しています。
処理対象の文節・単語を選択する場合は左右の矢印キー(←→)を使います。ここでは右の矢印(→)を押し下げると検事の下に太いアンダーラインが移ったことが確認できると思います。この状態で再度「変換」キーを押し下げると、「けんじ」の変換の次候補が表示されます。何度か変換キーを押して「健児」にし、「最上健児」が入力することができたと思います。再度「もがみけんじ」と入力し変換すると今度は「最上健児」と変換できると思います。この機能を学習と呼んでいます。
カタカナの入力モードはあるにはあるのですが、すべての語をカタカナで記述する以外には使うことはないと思います。カタカナは日本語において外来語を日本語に訳すことなく使う場合に利用されており、その単語はそれぞれある程度決められています。たとえば、「サッカー」などを入力する場合、ひらがなで「さっかー」と入力し「変換キー」を押し下げて変換します。促音(っ)は子音を重ねて入力します。長音(ー)はひらがなの「ほ」が印刷されているキーを押し下げて入力します。
日本語の入力モードをONにした状態で、郵便番号を7ケタで入力し、変換キーを押してみます。すると住所が入力されます。 「101-0051」と入力して変換すると「東京都千代田区神田神保町」が入力できます。
「さっかー」を入力し、変換キーを2回押し下げます。すると「Soccer」などに変換されます。「ないと」「もーにんぐ」「さんでー」などの場合は同音異義語として複数の単語が変換対象として表示されます。
伝統的な絵文字も変換できます。「うるとらまん」「ばるたん」などを変換してください。それぞれウルトラマンやバルタン星人に変換されます。
現在のIMEでは単語による変換ではなく文節単位による変換ができるようになっています。ためしに「きょうはいしゃにいく。」と入力し変換してみます。この文章は、2つの意味にとれるように作っています。歯医者に行くのか医者に行くのかどちらともとれます。変換キーを押すと「今日は医者に行く。」と変換されると思います。
文節は「今日は」「医者に」「行く」「。」で分かれていると思います。変換された文章が正しく、医者に行く場合なら問題はないのですが、歯医者に行く場合は文節の区切りを変えなくてはなりません。文節の長さを変えるには「Shift」+「→」や「Shift」+「←」を使います。「今日は」のアンダーラインが太い状態で、「Shift」+「←」を入力すると文節の長さが短くなり「きょう」を文節とすることができます。文節の長さを「きょう」にした状態で変換キーを押すと文章を再度解析し、「きょう」「はいしゃに」「いく」「。」と文節の区切りを変えることができます。「今日歯医者に行く。」と変換したならばい再度「きょうはいしゃにいく。」と入力して変換してください。今度は「今日歯医者に行く。」と一発で変換されます。この機能も学習です。