何も持たずにプレゼンテーションができるには相当の実力が必要となると思います。 実際に発表の場に臨む時には、原稿を準備するのが一般的です。 この原稿をワードなどの別のソフトで作成すると、ファイルの管理が困難であるばかりでなく、スライドの切れ目などが原稿とリンクせず、また、スライドの順序などの訂正と、原稿の調整に手間がかかることとなります。 これらを解決するものとして、パワーポイントではノートという領域を設けています。これは画面の下に「クリックしてノートを入力」と表示されている領域です。
ノートとスライドの境目にカーソルを合わせると、上下の矢印に形が変わり、ドラッグすると境目の位置を変えることができます。上にドラッグするとノートの領域が大きくなります。この中に原稿を記入します。原稿は、他人に見せるものではなく、自分だけが見るものですから、その書式は自ら使いやすくなれば十分です。話し言葉で記載し、たんに読みあげれば説明が完了することまで書いてもいいし、キーワードを説明する程度に記載するだけでも十分です。また、場合によっては参考資料を丸ごと記載する場合や想定問答集を入力しておく場合もあるでしょう。発表の場に必要な事柄をすべて記載しておくのが好ましいかと思います。
テキストの例を基にすると、「健康日本21」のスライドだけでは何を言っているのかが伝わりません。そこでネットで検索し関連する事柄を転記し、それぞれのスライドを出している時に説明する事柄を記入しておきます。
ノートはスライドショー時には画面に表示されません。ノートは原稿であり、印刷してはじめてそれを確認することが可能となります。 印刷時に印刷対象を「ノート」にするとノートが印刷されます。ノートは、紙の上半分がスライドでその下にノートが印刷される形式となります。