エクセルの関数の書式は、関数名(引数) です。引数の数や種類は関数によって様々です。引数を持たない関数もあれば、多くの関数をもつものもあります。また関数によっては引数の数が定まっていないものもあります。ここでは、引数をもった関数を作成します。合わせて引数を使った計算結果を返す関数を作ります。
長方形の面積の公式は「縦×横」です。ここでは引数に縦と横をもつ関数を作り、引数による掛け算をすることで面積を求めます。関数名は、ChouhouM、引数はTateとYokoとします。コメントで関数の簡単な説明をしておきます。続けて、関数の宣言を行います。この関数は引数を持っているので
function ChouhouM(Tate as double, Yoko as double) as double
とします。データの型は倍精度浮動小数点型を指定していますが、単精度浮動小数点型でも十分だと思います。
関数名は「長方形の面積」という意味で、「ChouhouM」と大文字を2か所使い、引数では1文字目を大文字にしてあります。それ以外の部分は全部小文字で入力します。
改行するとfanction の F、 as の A、double の Dが大文字に変わり、青い色に変わります。またカーソルの下の行に青字で End Function が追加されます。
Function 行とEnd Function行の間に
chouhoum = tate * yoko
と入力します。これはすべて小文字で入力しているます。ここで、「=」は等しいという意味ではなく、右辺の結果を左辺に代入するという意味でつかわれます。つまり引数の Tate と Yoko 積が ChouhouM に代入されます。
三角形の面積の公式は「底辺×高さ÷2」です。引数と定数を使った計算式を代入する例です。関数名はSankakuM、引数は Teihen1、 Takasa1とします。ここで引数にアルファベットと数字を使っていますが、この後、別の関数を作るのですがそこで同じ名前を使うことを避けるのが目的です。また関数名、引数名、変数名などに数字を使うこともできるという説明を含んでいます。コメントで関数の説明、関数名、引数名などを入力し、関数の宣言を行います。関数名、引数以外の文字は小文字を使用します。
改行すると、function 行内のいくつかの文字が大文字に変わりEnd Function行が追加されます。これにより文法チェックが済んだことが確認できます。
次にSankakuM に三角形の面積を代入します。
式は公式の通り、『sankakum = teihen1 * takasa1 / 2』とします。この行ではすべて小文字で入力しています。
改行して関数名、引数名が大文字に変われば文法チェックが完了し関数が完成します。
台形の面積は「(上底+下底)×高さ÷2」で求めることができます。カッコを使い四則演算の優先順位を変える計算の例です。関数名はDaikeiM、引数はJyoutei2、Katei2、Takasa2とします。戻り値、引数ともに倍精度浮動小数点型とします。コメントを記入し関数の宣言を行います。
次に、台形の面積の公式を引数を使って記載します。入力はすべて小文字で行います。
円の面積は「半径×半径×3.14」か「πr2」が公式です。円周率をいくつにするかにより精度が異なります。細かい値を希望している場合はネットで円周率を検索してください。ここでは円周率(π)を3.14とします。またこの例は、引数を何回も使う例となります。関数名はEnM、引数はHankeとします。コメントを記載し関数を宣言します。
次に、円の面積の公式を引数を使って記載します。ここでは引数を複数回使っていることを明示するため「半径×半径×3.14」を使い『hankei * hankei * 3.14』とします。
公式が「πr2」の場合は『3.14 * hankei ^ 2 』となります。この例では累乗の記載の確認となります。