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後遺症について 2010年8月8日 いまの状態についてお話します。医師が矯正視力0.5と判定しましたが、実際はもっとくっきり見えています。ただ視力表のCのような記号(ランベルト環)が0.5までしか読めないだけです。すりガラスのような丸い点が中止からややずれたところにあって、ランベルト環の一部を隠すのです。 そのことと、実際の見え方は別のものです。それ以外がくっきりしているのは分かるのですが、見ようとする場所はその丸い点を中心に同心円状に歪んでいます。あたかも眼の形のようにぐにゃっとしているのです。 一時期は、「パステル画のようになっている」といっていましたが、あまり正確ではありません。今日気づいたのですが、むしろ清流の岩のあいだの水が、さざなみをたてたり、渦をまいたり、一部は陽光を反射していたりして、水底が歪んで見える、その瞬間を切り取ったかのような見え方をしている、といった方がよさそうです。 理由はこうです。これまで3年の歳月をかけて、眼底の細胞たちは、窪みのあるままにまっすぐ光を受けようと、すこしずつ斜めになっていったのです。それを突然平にされたので、逆に窪みの形に、歪んで見えるようになってしまっているのです。中央の丸い点は、窪みの底だった部分でしょう。 とすれば、その細胞たちが生えかわるときに、光に正しく向くようになれば、この歪みは消えていくはずです。医師は、1年から1年半かけて7、8割はそうなるといっています。この歪みがそれだけ減れば、いよいよ発病前のようになるはずだと思います。わたしは、楽観しています。 手術の前は、すりガラスのような部分は水滴のように見えていたわけだし、その周囲は白く抜けていたのですから、ずっとましな状態なのです。 |
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トップページ: ある散歩者の思索(黄斑円孔手術体験記) 船木 亨 (c) FUNAKI Toru 2010- |