神原ゼミの基本方針
–コザルの放し飼い–
 
     1. 神原ゼミの基本方針-コザルの放し飼い-
     2. 神原ゼミの記録
     3. 神原ゼミの応募要領
 
 
<神原ゼミの基本方針>
 「放し飼い」とは、できるだけ広い許容範囲内での自由な活動を認めることで、個々の成長を促すシステムです。
 
 神原ゼミでは、勉強も遊びも基本的にゼミ生たちが自主的に企画・運営していきます。ゼミ合宿やコンパなども学生主体で運営してもらいます。したがって、神原ゼミでは何でも自分から積極的に取り組んでいかなければ、何も得られない場だと認識しておくこと
 そのためには、「先生から何を教えてもらえるか」、ではなく「自分はゼミで何がしたいのか、何ができるのか」をまず考えること。「先生から教えてもらっていない」「勉強をさせないゼミだ」などと偉そうに批判するだけで、自分からは何もしないのは本人の怠慢だと思うべきです。
 そもそも、 大学というのは自分から積極的に学ぼうとする姿勢をもたない限り、何も得られないところなのです。 先生から何でも知識や情報を与えてもらえる場だとは思わないこと。
 
 私の仕事は、学生に「勉強をさせること」ではなく、「学ぶことの楽しさを教えること」だと考えています。
 私は、迷える子ザルたちに「エサの採り方」は教えますが、私から直接エサを与えるようなことはしません。エサの採り方と食べ方を教えることはできても、それを食べるかどうかは本人次第だからです。 無論、エサを食べなければ衰弱しますが、それは、「エサを食べない」と判断した本人の責任です。私は向上心のない学生の相手をするほどヒマ人でもなければ慈善家でもないので、何もしない学生や態度の悪い学生はそのまま見捨てていきます
 なぜなら、自主性や主体性をもたない限り、社会に出ても役に立たないからです。
 
 こうしたゼミの運営方法は、ある意味では極めてシビアで残酷な生存システムです。自由放任は自己責任を伴いますから、自分が勉強をしなくて将来失敗するのは自分の責任です。 ただし、世の中、結果は常に不平等な形でもたらされますから、チャンスは均等に与えます。また、一生懸命努力したにも関わらず思った結果が出ない人には新たなチャンスを提供します。
 
<神原ゼミではごく当たり前な基本的事項>
• ゼミでは毎週、全員にレポートを課し、全員に発表してもらう。 所定の講義時間以外にも調査に行ったり、公開講座などへの参加を要請することがある。 必要であれば夏休みや春休みにも課題を出す。
• ゼミに所属しているからといって、黙って座っていれば単位が出るようなことはない。日頃の受講態度に応じて0点から100点まで、それ相当の評点をつける。
• ゼミでの連絡や講義で必要な資料・データはすべてネット上で配信する。したがって、MS-Wordやインターネット、e-mailが使えるのは当たり前である。
• 卒論は必修なので、書かない者・書けない者には単位は出さない。
 
  どこのゼミに入っても、マジメにゼミに取り組んでいればそれ相当の時間と労力、費用を要するものです。こうしたことに労力を費やす気がないのであれば、そもそもどこのゼミにもエントリーしない方がいいでしょう。
 無理することなどありません。専修大学ではゼミに入らなくても卒業できます。ゼミに入っていなくても立派な企業に就職する人もいれば、ゼミに入っていても就職が決まらないまま卒業していく人もたくさんいます。いわんや、もとから向上心がないのなら、特定のゼミに入れなかったぐらいで人生は変わるものでもないでしょう。
 
 「単位さえ取れればいい」とか「ゼミにいるだけで何とかなるだろう」と考えている人は、どこのゼミに入っても同じことです。それ以上に、他の熱心な学生の迷惑になるとともに、教師にとっても指導する甲斐がないのでエントリーしないでください。
 「大学生の間にいろんなことを学びたい」、「今の自分を変えたい。そのためのきっかけが欲しい」という人だけエントリーしてください。そうした人は多少の厳しさにも耐えられ、ちょっとしたきっかけで急成長するものです。
 
 いずれにせよ、ゼミを選ぶ前に、自分はどんな大学生活を過ごし、将来はどんな人生を歩みたいのか、自分なりに考えて判断してください。それこそが「放し飼い」の基本ですから