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新ボストン便り 第二回 〜9月10日便〜

 今日から、正式にハーバード大学ライシャワー研究所の客員研究員としての活動が始まりました。
これまでは、早めに現地に到着し新学期に備える諸々の準備(車、子供の学校、家具など生活必需品の購入などなど)に追われていました。また、体調のほうも日本の暑さに続き、ここボストンでも記録的な暑さと続いたため、崩れがちでした。
しかし、朝晩涼しくなるに従いようやく正常に戻ってきましたが、今回はこれまでにないほど調整に時間がかかりました。

 さて、大学で日々おきていること、私の研究活動、家族のこと、アメリカ生活、その他雑感などなど、これから折に触れて書いてみたいと思います。
今回の留学の機会は私にとって、本当に貴重な機会であり、一日一日がとても大事な日々に思えます。自分の人生の一ページをしっかり刻み、残しておきたいという思いと、それを皆さんと擬似的に共有したいという気持ちから、これから詳しくお伝えすることにします。

 先にも述べましたが、今日は最初の日なので、まず真っ先に身分証明書を取りにHolyoke Center(これから何度も出てくる建物で、この中にInternational Officeを含む大学全体の事務を管理している部署が入っています)の3階に向かいました。 ところが、コンピューター上には私の情報が完全には入力されていないとのこと。アメリカでは良くあることと達観し、今度は研究所に向かいStaff AssistantのRuiko Kuwabara Connorさんにこのことを告げ対処をしてほしいと頼み込みました。
この方は最初に会ったときにまったく日本人の容貌をされていたので、日本語で話しかけたのですが英語しか通じませんでした。2世の方なのでしょう。非常に細かな気配りをされる方で、私たち研究員のなくてはならないサポート役です。
彼女が関係部署に電話をかけ、コンピューターには入力済みであるとのこと。
そこで、もう一度Holyoke Centerに赴き、そのことを告げると、通常事務処理に一晩はかかるとのこと。
同じ建物の同じ階でその事務処理をしているのに、なぜそんなに時間がかかるのかという素朴な疑問を投げかけたい気持ちをこらえて、明日来ることにして一先ず退散致しました。
こういうことは、アメリカ生活では頻繁に起きます。コンピューターシステムにがデータが完全に入力されるまでは、どんなに事実として認知可能であっても事務方は動きません。 逆に一度コンピューターシステムに乗ればどこででも瞬時に自分自身であることを確認してもらえるというメリットもあります。

 さて、私の13歳になる子供が通い始めたLawrence School(Elementary School、小学校)は、家から歩いてほんの5分程度と通うのに便利なところに位置しています。
ここではKindergarten(幼稚園の相当か?)から、日本で言う中学2年生までが通っています。 ここを卒業すると同じ地域内のHigh Schoolに通う事になるのですが、不思議なことにここはあくまで小学校なので、小学校を卒業していきなり高校に入ることになります。 中学校そのものが無いのです。アメリカでは各州、各市、はたまた各町でそれぞれ違った教育システムがあるようで、小学校が6年で終るところもあれば、ここのように8年までのところもあったり、実に様々で、どうも中学校(Junior High School)というシステムがなかったりすることが多く、その名称に首をかしげる人がいます。
私の住むBrookline市は8年生(Eight Grade)まで小学校で、その続きとして4年制の高校があります。中学2年生だった娘は、この小学校の8年生として新学期をはじめたことになります。



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