さて、私の13歳になる子供が通い始めたLawrence School(Elementary School、小学校)は、家から歩いてほんの5分程度と通うのに便利なところに位置しています。
ここではKindergarten(幼稚園の相当か?)から、日本で言う中学2年生までが通っています。 ここを卒業すると同じ地域内のHigh Schoolに通う事になるのですが、不思議なことにここはあくまで小学校なので、小学校を卒業していきなり高校に入ることになります。 中学校そのものが無いのです。アメリカでは各州、各市、はたまた各町でそれぞれ違った教育システムがあるようで、小学校が6年で終るところもあれば、ここのように8年までのところもあったり、実に様々で、どうも中学校(Junior High School)というシステムがなかったりすることが多く、その名称に首をかしげる人がいます。
私の住むBrookline市は8年生(Eight Grade)まで小学校で、その続きとして4年制の高校があります。中学2年生だった娘は、この小学校の8年生として新学期をはじめたことになります。

このLawrence Schoolについてはこれからも詳しく書きますが、今日は宿題についてお話をしましょう。 登校3日目で、初めて宿題をもらってきました。科学、数学、英語です。娘はこれまで7回もアメリカに来ており、前回も5年生として3ヶ月ほど同じ学校に通いました。 したがって、英語力は多少あるのですが、こちらの授業で使われる英語のレベルはもう完全に大人の英語に近いものがあります。たくさんの抽象語が出ており、日本の大学生の低学年並のレベルと考えてよいと思います。 日本で中学2年と言えば、まだまだ本当に初歩的なレベルであるため、こちらの授業の中身を理解することは今の娘にとっては至難の業です。それに加えて宿題です。
さて、今日の宿題を数学から取り掛かりました。数式を英語でどう表現するか、というテーマでした。皆さんも以下の英語を数式で表してみてください。
(1)The sum of 6 and a number
(2)Eight more than a number
(3)Four less than a number
(4)The product of 9 and a number
(5)The quotient of a number and 4
(6)Two less than the sum of six and a number
(7)One number decreased by the sum of 10 and the square of another numbe
r この問題は次の「便り」までの宿題とします(特に国際比較ゼミのゼミ生は必修)。 さて、こうした問題を約70問、私と家内でかわるがわる娘と一緒に解きましたが、これだけでもたっぷり4時間はかかりました。
これ以外、Scienceのホームワークは実験室での注意点を細かく記述したものを理解させるのに、クロスワードパスルをさせたり、絵の状況を説明させたりと非常に丁寧です。これらを含め終わったのが夜12時前でした。
こうした宿題が毎日出るのです。 娘は単語帳に大学生が学ぶような単語を書き一生懸命覚えようとしています。
例えば、 corresponding, Algebra, represent, equation, consider ..... 一日の宿題を理解するのに、合計10ページはありますから単語の数が数十に及びます。今の娘にはお手上げに近いのですが、日本の勉学環境に比べれば、やはり格段に優れているため、娘にはめげないでがんばってほしいと思っています。
今回はこれでおしまいです。
それでは、また。
望月宏
|