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■@ 前回設定した目標
イギリスの若年雇用の現状、問題背景を踏まえた上で、若年雇用政策を調べていく。また、そこから日本の政策との比較・分析を行う。
■A 今週の本ゼミでの成果
イギリスの若年失業率の問題背景として1980年代からの産業構造の転換により、職業能力の低い若年者が雇用縮小のターゲットとなり、失業率が上昇したことが挙げられる。また、特に問題となったのが「ニート」の存在であり、イギリスはニートに対して大変厳しい考え方を示している。日本との大きな違いは年齢層が狭く、失業者(失業者の中でもやる気がない者)を含む点である。雇用政策費支出では日本は失業手当などの消極的政策を重視しているのに対し、イギリスは職業訓練などの積極的政策を重視していることがわかった。
イギリスの政策を見ていくと、主にコネクションズ・サービスとニューディール政策が挙げられる。コネクションズは就職以外の生活全般のカウンセリング(1対1)を行い、学生の頃から生活の安定・職に対する意欲を高めるもので、ニューディールはカウンセリングと職業訓練を組み合わせたもので長期間、求職者を支援するものである。
日本のジョブカフェ(カウンセリング)、トライアル(職業訓練)と比べるとイギリスの方が多種多様なサービスがあり、訓練の期間がはるかに長いことがわかった。日本が参考にすべき点は中学生の頃からコネクションズのようなカウンセリングを全国的に行い、将来の「職」に対する意欲を高めることではないのかと考えた。
■B 来週の本ゼミでの目標
ドイツの若年雇用の問題について調査し、日本の対策と比較・分析を行う。
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