2016年9月、大阪でゼミ合宿を実施しました。

ゼミ合宿を9月13〜14日に大阪で実施しました。その目的は2つです。一つは国内最大規模の民族学・文化人類学関係の博物館かつ研究拠点である国立民族学博物館を見学することです。もう一つは、大阪府北部の山間部に位置する隠れキリシタン関連史跡の訪問でした。

千里万博記念公園に現地集合し、まずは岡本太郎作の「太陽の塔」を見ながら、国立民族学博物館へ。

 



午前中は、民族学博物館のセミナー室を借りて研究発表会です。「大航海時代とキリスト教布教」の共通テーマに沿って、ゼミ生2人1組で事前に調べてきた内容(ヌエバ・エスパーニャとペルー、フィリピン、日本)について)それぞれ発表しました。

 

 

午後は博物館展示の見学です。全体で音楽・言語のテーマ別展示とアメリカ大陸展示を見た後、各自の関心に沿って広大な展示スペースを数時間かけて見て回りました。

 



昨年夏のフィリピン合宿で体験したジプニー(乗合バス)も展示されていました。
 

夜は大阪のミナミに行き、定番のグリコの看板(戎橋)も見ました。
 

翌日は、茨木市立キリシタン遺物史料館へ。JR茨木駅からバスで40分ほどの山間部にある千提寺という地区にあり、歴史の教科書でおなじみのフランシスコ・ザビエルの絵画(ウィキペディアにも載っているこの絵)が見つかった場所です。キリシタン禁制の時代に「隠れキリシタン」の村となり、大正時代にその歴史が初めて確認されたという場所です。右の写真は、棄教せずマニラに追放される道を選んだキリシタン大名・高山右近の像です。

 

 

その後、一部のゼミ生は「まだま村」(大きな竪穴式住居を使った縄文カフェ)に行き、さらにバスに乗って下音羽地区にある高雲寺を訪れました。高雲寺は曹洞宗の寺なのですが、ここには、慶長年間の2基のキリシタン墓碑(蒲鉾型の墓石に十字などが刻まれている)があります。

 

 

 

ゼミ合宿が刺激となって、さらにこれらに関連したテーマに関心を持ってくれるゼミ生が増えることを期待しています。


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