このたび、望月宏ゼミナールが、専修大学育友会発行誌「育友No.86」(平成9年度6月25日発行)の120〜121ページに掲載されましたのでご覧ください。



インターネットでゼミ情報を公開中!

論文作りを通して、“自立”を促す望月ゼミ。

「諸外国の学生に比べて、日本の学生は勉強に対するモチベーション(動機づけ)がきわめて低い。バブル時代までなら、4年間遊んだ学生を育てる余裕が企業にありましたが、今はそんな時代ではありません。」と指摘する望月宏経済学部教授のモットーは「グローバルな視点を持つ精神的に自立した人材の育成」。

『グローバルな情報化の中の日本経済』をテーマとするゼミでは、経済の基礎原論とコンピュータ、そして語学の3本柱を徹底的にトレーニングします。特に経済学部では1年次の基礎演習から4年間の付き合いになる学生も多く、長期的・段階的な指導が可能。望月ゼミもその利点をフルに生かすゼミの一つで、2・3年次の進級論文、4年次の卒業論文と、3年間で3つの論文を書き上げます。「大学時代は論理的な思考能力が固まる時。ここで論文づくりを通して自分なりのコンセプトを作り上げることが重要なんです。」(望月教授)

今年から開設されたインターネットのホームページでは学生一人一人の自己紹介、毎回のゼミの活動状況、さらには各種の論文まで、ゼミ情報を公開中。情報化にかけては一歩も二歩も先を行く望月ゼミです。



学生からの一言アピール

経済原論からインターネット、英語検定まで、盛りだくさんのメニューが魅力です。

現ゼミ長佐山浩昭君経済学部経済学科3年栃木・県立栃木南高校出身

情報化をベースに、ユニークなテーマに魅力を感じてこのゼミを選びました。実際、先生が言う“グローバルな視点”で見ると、例えば「空洞化」という現象が必ずしもマイナス要素ばかりではないと気付いたり、すごく視野が広がるんです。具体的なゼミ活動は経済原論とコンピュータの基礎学習のほか、英語力の向上を重視しているのも大きな特色。特にここでは英検2級や TOEFLの試験をゼミ生全員が受けなければいけないんです。メニューが多くてたいへんですが(笑)、必ず実力がつくゼミだと思います。


“新しいもの好き”だから楽しい(笑)人間的なふれあいも大切にする先生です。

現副ゼミ長安西正幸経済学部経済学科3年群馬・県立太田東高校出身

望月先生とは一年次の基礎演習からのつきあいです。経済学部で情報化をテーマとするのはここだけですし、ゼミのホームページを開設したり、インナーゼミ大会などへ積極的に参加したり、“新しいもの好き”の先生なのですごく楽しいですよ(笑)。それに先生はゼミ生との個人的な触れ合いを大切にしてくれますから、人間的にも成長できる。このゼミでは毎年、論文を書くことになりますが、学生の好きなテーマを自由に選べるのも魅力だと思います。僕自身の目標はとりあえず、英語検定に合格することですね。


ある日の望月ゼミ
言葉遣いも厳しくチェック!プレゼンの力を鍛えるディベート風討論会

週一回のゼミでは、前半にテキストや特定の経済問題についての発表と、それに続く討論会を行ない、後半は経済原論、情報処理(コンピュータ)、ビジネス英語などの勉強会を適宜行なっています。討論会では望月教授が選んだテキスト『日本経済の歴史的転換』の一定範囲を当番の学生がまとめ、レジュメを作成して発表。その後、全員での討論会に入ります。この日もひととおり発表が終わると発表者の安西君が、「日本は更なる経済成長を遂げることができるか」と問題提起。すると、望月教授がゼミ生を肯定派・否定派に分けて討論へ。実はこれが、望月ゼミ独自のディベート風討論会。いわゆる“学生言葉”を望月教授が厳しくチェックする中、活発な意見が飛び交う望月ゼミならではのヒトコマでした。