専修大学 寺尾 教養ゼミナール[2010年度版]

櫻木:K-Popの魅力

発表者

櫻木

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【寺尾】

個人感想

西里

最近K-POPが人気であることは知っていましたが、実際の視聴は初めてでした。
発表の前に、確か『サイゾー』っていう雑誌で、元モーニング娘。の安部なつみ(だったかな?)が、現在のアイドルグループ(モー娘含む)を韓国アーティストと比較して批判している記事を読みました。簡単に言えば、ダンスの質がまるで違う、日本のグループはレッスンが足りない、という感じだったかと。実際、かつて紅白歌合戦で歌っていたモーニング娘。が、歌い終わった直後に肩で息をしているのを見て、「単に外見で勝負しているだけのアイドルではないようだ。」と、それまでの評価を改めたのを覚えています。
で、これらを踏まえて少女時代のPVを見た感想。
「…安部なつみがいた頃のモーニング娘。でも厳しいんじゃないか…?」直前にAKB48の発表があったので分かりやすかったのですが、ダンスのレベルが一目で分かるくらい違う。発表では、平均して5年の訓練を受けている、と聞いて納得しました。同時に、K-POPの人気は、現在の日本の企業全体の問題点の表れじゃないかな、とも感じました。
その問題点とは、人件費の削減。
AKB48の例が一番分かりやすいですが、素人を僅かな時間なレッスンだけで市場に出し、それで人気が出れば費用対効果(コストパフォーマンス)が極めて高い。人材発掘と言えば聞こえは良いが、要は、育てる必要のない即戦力を求める傾向。質で韓国に負けるのは当然の結果だろうな、と思いました。しかも、音楽業界が韓国グループを押すのは、ウォン安による人件費の低さも理由の1つという実情。そんなに人材に投資するのが嫌なんでしょうか…。日本の製品に中国製が珍しくなくなってきた昨今、人件費削減の大義名分の下、芸能も外国製に取って代わられる兆候かもしれません。
・・・なんで僕の感想はいつも悲観的になるんでしょうか。暗い文章ですみません・・・。
去年の発表に比べて、いきなり内容がポップになった感じで驚きました。櫻木さん自身の気持ちが入っているのが感じられて、良い発表だったと思います。
発表、お疲れ様でした。

菅生

Kpopというジャンルの音楽にはまったくといっていいほど興味がありませんでした。
しかし、今回の櫻木さんの発表を聞いて、考え方が変わりました。
まず、日本のアイドルと違い、徹底的に歌、ダンスの下積みをつみ、最低でも3年を要すること。歌の大きな特徴として、呪文のような耳に残りやすい歌にしていること。などなど・・・特に後者にいたっては、櫻木さんがyoutubeで見せてくれたKARAの歌(なぁなぁなぁなななという始まりの歌)は耳から離れず、自分のi-p odに入れてしまいました(^^;)韓国のアーティストをわかりやすくグループ分けしたグラフもとてもわかりやすかったです。
これからはKARAの新曲に注目していきたいです。

佐藤

K-Popは初見で、とても楽しめました。日本と韓国の経済事情や、文化に対する姿勢の違いなどが述べられており、非常に分かりやすかったです。AKBや(個人的に見た)浜崎あゆみなんかのプロモと、K-Popのプロモを比べると、前者がストーリー性で、後者が動きで見せているような感じを覚えましたが、気のせいでしょうか……。モーニング娘。のプロモは動き重視な気がします。
 さて、発表を聴く中で、気になったことが三つありました。
一つ目は、ダンサーたちの顔です。彼女たちは幼い頃から芸ごとを叩きこまれているとおっしゃっていたと思います。ダンサーたちはぱっと見て美人が多かったように思うのですが、子どもの頃から顔で選んでいるのでしょうか。結構、顔のアップが多かったし、顔も可愛かったと思うのですけれど……。
二つ目は、韓国における、素人と玄人の差です。日本においては素人くさい女の子が好かれる傾向にありますが、韓国では玄人が多い気がします。K-Popの人たちは、日本のアイドルたちのように、日常生活を見せてくれたり、ライブでトークをしてくれたり、握手会をしてくれたりするのでしょうか。素人歌手はいないのでしょうか。
最後に、ああいったアイドル系のダンサーには、寿命があると思うのですが、解散後はどのような活動に従事しているのでしょうか。日本だと女優になったりしますが……。
そんな疑問を覚えました。今度教えてください(笑)。
自分から積極的に見ようと思わないことについて知ることが出来て、とても興味深い発表でした。お疲れ様でした。

文献紹介