専修大学 寺尾 教養ゼミナール[2010年度版]

演劇・コトバと身体のパフォーマンス

演劇という芸術世界の多様さは、「戯曲」という文学世界にとどまるモノではありません。例えば「作品」を演じる「俳優」と、それを享受する「観客」のあり方は、「劇場」という建築空間のみならず、それを取り巻き、支える文化・社会・経済・歴史等々の「今」と関わらざるを得ないでしょう。特に演劇における「パフォーマンス」という視点は、昨今、「身体」という側面からも、かなり先鋭な研究蓄積が行われつつあります。とはいえ、あまり難しく考えず、演劇という芸術世界の楽しさと、ダイナミックなあり方の魅力を、様々な学部の諸君と共に(友に?)、多様な視点からアプローチして行きましょう。
当面は演劇入門百科の類を分担して読みつつ、質疑応答や補足説明等々を加えつつ、共通認識を広げて、おいおい、各自の興味による調査・分析・研究発表等も行って頂きます。

連絡事項

後期発表分担

最初に寺尾先生の『パフォーマンスの美学』(エリカ・フッシャー・リヒテ 論創社)の解説講義が30分+ゼミ生の個人発表。

  1. 4章1-2:現前(9月24日)
    臼井:「ガラスの仮面」
  2. 4章1-3:動物身体(10月1日)
    大沼:ミュージカル映画「ロッキー・ホラーショー」
  3. 4章2-1:パフォーマンス空間(10月8日)
    佐藤:美少女と記号消費・二次元における身体
  4. 4章2-3:雰囲気(10月15日)
  5. 4章3-1:聴覚空間(10月22日)
    小島:AKB48のパフォーマンス
    櫻木:K-Popの魅力
  6. 4章3-2:声(10月29日)
    門脇:洋楽について
    西里:文化政策 実演芸能への助成の必要性
  7. 梅田:ロック・ライヴパフォーマンス(11月12日)
    ◎ゼミ終了後、日生劇場へ。舞台フォーラム+舞台見学への参加
  8. 坂田:映画で見る悲恋と純愛(11月19日)
  9. 鈴山:ストリップのパフォーマンス(11月26日)
    竹下:EXILEのパフォーマンス
    小山:ラーメンズ
  10. 中山:3D映像(12月3日)
    加嶋:野球の応援
  11. 菅生:ヤクザ映画(12月10日)
    大谷:ハリウッドのリメイク「仮面ライダー」
  12. 巽:江戸落語と上方落語(12月17日)
    名古屋:四季のミュージカル
  13. 原稿締め切り!!(1月7日)

前期発表分担

『パフォーマンスの美学』エリカ・フィッシャ=リヒテ(論創社)

  1. 第一章 パフォーマンスの美学の必要性 (10/5/7:寺尾)
  2. 第二章 概念について
  3.  一 行為遂行的という概念 (10/5/21:加嶋)
  4.  二 上演という概念 (10/5/28:鈴山)
  5. 第三章 俳優と観客の身体の共在
  6.  一 役割交換 (10/6/4:小山)
  7.  二 共同体
     三 接触 (10/6/11:田村)
  8.  四 ライブ性 (10/6/18:名古屋)

過去の年度

  1. 2009年度後期分担発表
  2. 2008年度
  3. ある日のゼミ風景1 2