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森の日記―――書を捨てて森に入ろう
平成22年8月19日
ピーススーパーライトの箱のデザインが変わって、ちょっと高級なピースマークのライターのおまけつきのボックスが売っている。それで、今日は散歩者ではなく、ウォーキング・マン(?)だ。急ぎ足で、コンビニに向かった。それでも、車の多い道の両側にこんもりした樹木たちが見える。世田谷は本当に緑が多い。
申し訳ないので、いつもの神社に寄って、いつもの森を通って帰ってきた。これじゃあ、何も発見できないな、発見するという目的だって、もってはいけない、と思った。
いつも立ち止まる広場で、こんもりした樹々を見上げていて、もくもくとした雲のようでもあるな、と思って見ていると、びっくりした。樹がこれだけ高いということは、何十年も、もしかすると百年以上生長してきたということだ。ぼくよりずっと年長だ。そうか、どうしても背の高い樹に眼がいくのは、小さな芽を出して以来、ずっとそこに立ち続けてきた、そうした時間の悠久の長さを感じるからだ。樹木を見ることは、時間を見ることだと思いいたった。どうしても大樹を見上げたくなるのも、そういうことかな。

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