黄斑円孔手術体験記


森の日記―――書を捨てて森に入ろう


平成22年9月13日

 今日は仕事があるので、ちょっとだけしか森には寄れなかった。森のなかの分かれ道で、左見て右見てと、首を振っている自分に気がつきました。車がくるわけないのにね。仕事気分が出ているのかもしれません。

 健康だということは、自分の身体が自分の活動を自由にしてくれると信じていることで、病気だということは、いろんな原因があるだろうけど、自分の身体を信じきれないということではないでしょうか。身体を信じて、社会的な活動にあたふたするのと、信じきれない身体を抱えながら森をとぼとぼ歩き、生きていることについてのいろいろな発見をするのと、どっちがいいだろう。どんなに立派な仕事でも、社会的活動の成功失敗は、所詮かりそめのものにすぎないのでは・・・。


         

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